完全監修 小田隆氏 スペシャルインタビュー
Q.アロサウルスという恐竜に対しての小田様のイメージを教えてください。
A. ティラノサウルス同様、良く知られた肉食恐竜ですが、全体のバランスはティラノサウルス以上に美しいと思います。
同じ時代に生息していたのが、アパトサウルスなどの巨大な竜脚類、ステゴサウルスといった剣竜類とバリエーションに富んでいて、もっとも恐竜が繁栄した時代に成功をおさめた種であり、ジュラ紀の情景を描くときにはかかせない恐竜です。
Q.アロサウルスを表現するにあたり、特に注意された点はありますか?
A.ティラノサウルスにはない、スマートさを表現することです。また躍動感がでるようポーズを決めました。
Q.このモデルの一番の魅力は何だと思われますか?
A.動き出しそうな姿勢。地味なところでは、上あごの唇に隠れた歯です。
Q.最後にこのモデルについてコメントをお願いします。
A.動きだけでなく、作り込まれたディテールにも注目してください。
アロサウルスについて
分類:竜盤目 獣脚亜目 アロサウルス科
サイズ:体長12ないし14メートル
推定体重3ないし5トン
地質時代:ジュラ紀後期(1億5千万年前)
分布:北米(コロラド、モンタナ、ニューメキシコ、オクラホマ、サウスダコタ、ユタ、ワイオミングの各州)、
欧州(ポルトガル)、アフリカ東部(タンザニア)
ジュラ紀を代表する獣脚類であり、特に北米からは子供から成体に至るまで少なくとも60個体以上に相当する化石が発見されている。
最大の標本はティラノサウルスに匹敵する大きさがあったが、ティラノサウルス類ほど骨格は重厚ではない。手根骨が半月状でないことや、腸骨の前方突起の発達が弱いこと、第2中足骨と第4中足骨が接しないなどの点でティラノサウルス類やトロオドン類よりも原始的であった。
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